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蔓延する噂、感染する恐怖。 久しぶりの非番に風海純也警部補の携帯電話が鳴る。 「純也くんは聞いたことない？地下鉄には首都防衛機能が備わってるって都市伝説…」 ------ 到着駅のアナウンスもないのに独りでにドアが開く。 あたりを見回しても乗客は誰一人いない。 「あれ？ ここ、駅なの・・・・・・？」 「降りるわよ、純也くん！」 ゆうかさんは目を輝かせながら、ぼくの腕を強引に引っ張った。 「ここは・・・・・・？」 地下鉄の駅には違いないみたいだが、ホームには誰もいなかった。 当然のことだが、電車がぼくたちを取り残して発進してゆく。 二度と戻れない予感...

2012年の締めくくりに、「アングラで・怖くて・オカルトで・ヤバい」。 そんなアプリをつくりました。都市伝説も満載です。 季節外れではありますが、とんでもない量の記事が収録されていますので ひまつぶしにでもしてもらえると幸いです。 ラインナップは以下です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■悪徳占い師にダマされない25の方法 2012年、世間を騒がせた「悪徳占い師」。彼らに騙されないための25の方法を伝授。 ■行ってはいけないヤバい場所 この世界には決して行ってはいけない場所がある。心霊・治安・政治さまざまな観点から「ヤバい場所」...

蔓延する噂、感染する恐怖。 久しぶりの非番に風海純也警部補の携帯電話が鳴る。 「純也くんは聞いたことない？地下鉄には首都防衛機能が備わってるって都市伝説…」 ------ 到着駅のアナウンスもないのに独りでにドアが開く。 あたりを見回しても乗客は誰一人いない。 「あれ？ ここ、駅なの・・・・・・？」 「降りるわよ、純也くん！」 ゆうかさんは目を輝かせながら、ぼくの腕を強引に引っ張った。 「ここは・・・・・・？」 地下鉄の駅には違いないみたいだが、ホームには誰もいなかった。 当然のことだが、電車がぼくたちを取り残して発進してゆく。 二度と戻れない予感...

蔓延する噂、感染する恐怖。 警察史編纂室の風海純也警部補に舞い込んだ誘拐事件。 「目撃された現場の近くで少年が見たって言うんすよ───鬼を……」 ------ ボクは、見てたんだ。公園の茂みに隠れて… 男の子が一人であそんでた。そこにやってきた、あの女の人……。 「おいで」 その女の人は男の子に手を差し出した。 「一緒に、おいで」 男の子は、女の人と手を繋いで……。 ダメだ。ダメだ。ダメだ。行っちゃダメだ。 そのとき、ぼくは見てしまったんだ……。 そのひとの目を……。 その目は……。紅くて……。 まるで血みたいで……。 「ソコニ　ダレカ　イルノカ？」 警察史編纂室の風...