リアルドラクエ～妄想の花嫁～　四国八十八ヶ所巡礼の旅の全記録

「人生は、なんでもあり」

日常という枠から離れ、自由な空から降り注ぐ今、この瞬間の「ひらめき」を受け取ってみる。

それは一見、悩みや葛藤と無関係に思える。

しかしその「ひらめき」こそが新しい人生の扉を開くカギであり、暗闇を照らすささやかな道標であるのだと自らに言い聞かせ、信じきった男の物語。

足かせをはずせ、旅は自由だ。

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何気ない日常がちょっと見方を変えるだけで笑いと感謝に満ち溢れる。

2008年、大きな選択に迫られていた。就職するか旅に出るか……。

冴えない大学生「きむらまこと」は就職活動をせず、四国一周の一人旅に出た。

総歩行距離、1200km。
人生初の長旅に巻き起こる様々なアクシデント、一期一会の出会い、不思議な出来事。そこはまさに『ドラクエ』の世界だった。


煩悩を消すために出かけるというお遍路さん。

しかし、そこできむらまことが見たものは……？！

道中、携帯電話に書き綴ったリアルタイム日記が本に。


これは哲学と挑戦の旅か？それともただの逃避行か？

崇高な思想と愚劣な煩悩が入り混じり、完ぺきに笑えるアバンギャルドな非日常が生み出された、ハイブリッド・ドキュメンタリー。

「そうだ、旅に出よう」

そんな気持ちにさせてくれる爽快な38日間、徒歩＆野宿の四国お遍路完全ノンフィクションの旅の全記録。

■目次■

まえがき～善意のかたまり四国一周お遍路の旅～
出発前～ありがとう～
一日目～モテる男はつらいよ編～
二日目～チョロいぜこんなもん編～
三日目～定年とは遍路し放題の意である編～
四日目～おばちゃんはおかあさんと呼ぼうの巻～
五日目～僕とロックンロールで踊ってくれないか？の巻～
六、七日目～詐欺とシンクロニシティの巻～
八日目～黄色い蝶輝き、黄色銀杏加賀焼きの変～
九日目～アオイソラ踊る、青い空を撮るの変～
十、十一日目～蜘蛛多き阿波、雲大きい泡の変～
十二、十三日目～海風チューニングの乱～
十四日目～山波シンフォニーの乱～
十五、十六日目～空露ディスカバリーの乱～
十七→二十日目～いよいよ伊予だべさ～
二十一日目～無銭飲食はいけんけんね～
二十二→二十四日目～お坊っちゃんになるぞよ～
二十五日目～カレーとラーメンはよく似てる～
二十六日目～生と死はよく似てる～
二十七日目～僕と君はよく似てる～
二十八、二十九日目～嘆いて混じって滑り出す～
三十日目～凍って食って暖まる～
三十一、三十二日目～得して気づいて遊んじゃう～
三十三日目～無敵の瞑想～
三十四日目～贅沢なオーラ～
三十五日目～ふさわしき前夜～
三十六日目～えんどろうる～
三十七日目～繋がって桃源郷～
番外編～高野山と高屋さん～
あとがき～日常アバンギャルド～

＜著者＞木村誠（きむらまこと）