歴史をつくった航空人列伝・航空史編１

歴史をつくった航空人列伝・航空史編1



歴史をつくった航空人たちを描くシリーズ第三弾。航空史編。

その1では、空に憧れた人々の熱き情熱を追うシリーズ。
空に挑んだ先駆者の物語が描かれます。


■第一話:人類初の動力飛行を成し遂げるはずだった孤独な挑戦者 二宮忠八物語

今から100年前に、人類は初めて動力飛行で空を飛んだ。
しかし、その14年ほど前の1889年。日本でも空を飛ぼうと努力を続ける一人の若者がいた。
それは、四国の山中で、カラスの滑空する姿を見て、人が鳥の様に大空を飛べると確信した男、
二宮忠八であった。
しかし、人が乗ることができる飛行機をめざす、
その偉業を理解できる者は妻しかいなかった…。

早すぎた時代の、しかし決してあきらめなかった男の、生涯の物語である。



■第二話:人類初の動力飛行を成し遂げた偉大な兄弟 ライト兄弟物語

オハイオ州の小さな自転車屋を営んでいたライト兄弟。
それまでの研究家による飛行実験をもとに、人間が乗って飛ぶための「飛行機械」の開発を手掛けた。

リリエンタールが鳥を真似てグライダーで空を飛んだ1891年から12年後の1903年。
初めての動力飛行を成し遂げた兄弟の歴史、その詳細をつづります。



動力飛行に成功したライト兄弟。成功しなかった二宮忠八。
社会背景に翻弄される国の違いが如実に表され、とても興味深い二話です。


■第三話:日本の飛行「我が国初めて」を独店した男 後藤勇吉物語

大正5年、のちの日本航空となる会社で、後藤は日本初を次々と打ち立てていく。
このころの日本は、新しい航空の時代を迎えるべく、まさに揺らん期にあった。

大正時代を、短くも太く生き抜いた男の物語。



■第四話:軽飛行機の王様 クライド・セスナ物語

軽飛行機の代名詞とまで言われる「セスナ」
その基礎を作ったグライドは、単葉機作りにこだわり続け、高性能な軽飛行機を完成させる。

アメリカのダイナミックな時代の波に翻弄されつつも、飛行機作りに情熱をかたむけた男の物語。


■第五話:史上最強の女性撃墜王 リーリャ・リトヴァク物語


1941年、ドイツ空軍は怒涛の様にソ連へ侵攻を開始した。
劣勢を強いられたソ連は、パイロットの不足を補うために、
民間航空部隊に配属されている女性パイロットの前線へ送り込んだ。
その中の一人、白ユリの愛称を持つ「リーリャ」はその天性の能力を発揮し、
撃墜王として名を知られていった。

大戦の悲劇の中で、笑顔を失った女性の現実の物語。



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空を飛びたい、それだけに情熱を注ぎこんだ人々。
高性能の飛行機を作りたいという情熱。
生きるためにわが身を投じる覚悟。
現代にも通じる、情熱とは何かを感じさせられる一冊です。