余命

こんにちは、RightBrothersです。
僕は、兄さんと二人で大勢の人に支えられて、このアプリケーションを製作しました。
兄さんは、いつも生きる事と死ぬ事について考えていたみたいで、
僕にその事を話していました。
兄さんと一緒に、このアプリケーションをリリースしたかったのですが、
兄さんはもういません。

兄さんは『人はいつ死ぬかわからない。』という当たり前の事をいつも言っていました。
このアプリケーションを考えた時も、『人の生死は睡眠時間とか喫煙量とか運動量とかそんな事では決まらない。もっと別の事に左右されている。』と言っていました。

兄さんがβ版でテストしていた頃、『余命の計算結果が短すぎる』と気にしていました。
最後に兄さんと過ごした日、兄さんは『このアプリ間違ってる。だって、昨日カウンターが止まった。これじゃウソアプリになるから直そう。』そう言っていました

兄さんのカウンターも、その2日後止まりました。

僕は、その時、事態を飲み込めませんでした。
そして全てをやめようと思いました。
デスクトップのTEXTファイルを見つけるまでは。

デスクトップのTEXTファイルは兄さんからの手紙でした。
この手紙をアプリケーション内で公開する事も考えたのですが、やはりそれは差し控えます。

このアプリケーションは、兄さんと一緒に製作した思い出なので、どうしてもリリースしたいと思い最後は一人で仕上げました。

僕は、このアプリケーションの製作を通じて『自分の運命は自分で変えられる』という事を学びました。そしてそれを今は強く信じています。

このアプリケーションに興味を持たれた方々にも、その思いが届き伝われば幸いです。