松下幸之助が語る　経営の基本理念

今、甦る松下幸之助珠玉の直話集
すべての経営者、ビジネスリーダーに贈る!

このアプリには、松下幸之助がみずからの経営について語った10の直話(肉声)を収録しております。PHP研究所が保存する3000に及ぶ音声テープの中から選択・編集したこの10話において、松下幸之助は、松下電器(現・パナソニック)を着実に成長・発展させてきた体験に基づく経営の理念を、平易なことばで、わかりやすく語っています。


【収録直話】
1)企業は誰のものか
2)生産人の使命(水道哲学)
3)利益とは
4)利益確保は義務
5)適正利益の根拠
6)ガラス張り経営
7)世間は正しい
8)中小企業は弱くない
9)共存共栄を目指して
10)雨が降れば傘をさす

◆企業は誰のものか
「考えてみますると、企業というものは万人のもんであるから、それを預かっているお互いは適格者として認められているんだ、そしてその職に就いているんだから、企業は非常に大事にしなくちゃならない。企業自身のために大事にする、ということも考えられますが、そうやないんだ。企業というものは全国民のために大事に経営しなくちゃならんのだと、こういうことに徹しなくちゃならんかという感じがするんであります」

◆生産人の使命(水道哲学)
「貧乏を克服する、貧乏をなくするということは、結局値あるものといえどもですね、水道の水のごとく安くするということである。安くということは大量生産することである、というような感じをふとしたんであります。そうだ、お互いがこうして生産に従事する、あるいはまた生産を補助するようないろんな仕事がたくさんあると。結局の目的はですね、物資を多くつくって、たやすく消費するというような世の中をつくるんだ、そういうふうにしていくというところに生産者の使命というものがあるんだ。繁栄国家とか、文化国家とか、何とか申しましても、結局物資をたくさんつくり出すということである」

◆雨が降れば傘をさす
「つい先ほども、新聞記者から質問を受けたんであります。「松下さん、あんたは非常に成功したと思うが、あんたの成功はどういうところに成功があったんか、一つ話してくれ」ということでありました。私はそれに対しまして、こういう答をしたんであります。それは「まあぼくの経営方針というものは、天地自然の法によるんだ」と、こういうことを申したんであります。「天地自然の法によるというのは、きみむずかしいこと言うな、具体的にいうとどういうことか」とこういう質問であります。「具体的にいうと、雨が降れば傘さすということだ」とこういう話をしたんであります」

★☆松下幸之助語録付  
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更新履歴
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