心に響く傑作！日本人が愛した１１の短編

◆心に響く！感動の名作、豪華11編を厳選。
　教科書にも登場する文豪たちの短編アンソロジー。

◆通勤時間、夜寝る前、昼休みなど、短い時間でさっと読めて、深い感動やユーモアで心が満たされる！


◆こんな方にオススメです。
・文豪の作品を読んでみたいけれど、長い小説は苦手。
・日本人の心の原点が分かる小説を読みたい。
・もう一度、名作を読みたい。
・読書のためのまとまった時間がとれない。
・小説好きの恋人がいる。


◆目次と作品紹介

「たけくらべ」　　樋口一葉（ひぐち・いちよう）
明治半ば、東京吉原の遊郭に住む14歳の少女美登利と、僧侶の息子真如の淡い恋の物語。
歌人でもあった一葉は、流れるような文体で当時の子どもたちの姿を描いています。

「カチカチ山」　　太宰治（だざい・おさむ）
防空壕の中で娘に昔話を読みながら、父親の脳裏にはもうひとつの大人のお伽話が浮かびます。
兎は少女、狸は少女に恋する醜男と解され、ウイットに富んだ太宰の傑作パロディ。

「夢十夜」　　夏目漱石（なつめ・そうせき）
「こんな夢を見た。」という一文で始まる不思議な10の物語。漱石に愛する女性(ひと)がいたことを
彷彿とさせる第一夜は、美しさと哀しみに充ちた幻想的な短編としてあまりにも有名です。

「山月記」　中島敦（なかじま・あつし）
ある夜発狂して虎になった男が、喰らおうとした旧友に語る自己の物語。
中国の変身譚をもとにしたこの短編は、和漢混交体のようなキレのいい文章で綴られています。

「故郷」　　魯迅（ろじん：ルーシュン）
20年ぶりに故郷に帰った迅(シュン)。故郷も幼馴染の閏土(ルントウ)も、旧弊な社会の中で
すっかり変わってしまっていた。
日本に留学経験のある魯迅の短編は、芥川の文学に深く影響を受けています。

「最後の一句」　　森鴎外（もり・おうがい）
舞台は江戸時代の大阪。死罪を申し渡された父を救うため、16歳の少女は嘆願書を書いた。
奉行所に呼び出された少女が最後にいった言葉は？ 「高瀬舟」と並んで傑作の誉れ高い短編。

「注文の多い料理店」　　宮沢賢治（みやざわ・けんじ）
狩猟に出かけた２人の青年紳士は、怪しい雲行を逃れて「西洋料理店 山猫軒」に入ります。
「どうもおかしいぜ」と気づいた絶体絶命の彼らに、救いはあるのだろうか。

「檸檬」　　梶井基次郎（かじい・もとじろう）
肺を病み不安にさいなまれて、街をさまよう「私」は檸檬を一つ買い、その冷たさにやすらぎを覚える。
檸檬をもって書店に行った私がしたことは？ 私小説の傑作として知られた短編。

「瓶詰地獄」　　夢野久作（ゆめの・きゅうさく）
ある島に流れ着いた３本のビール瓶に手紙が入っていた。海難事故で無人島に漂着した兄と妹の手紙から
浮き上がる真実は？
抜群の構成と趣向で、現在も多くのファンをもつ短編。

「藪の中」　　芥川龍之介（あくたがわ・りゅうのすけ）
殺人と強姦という事件をめぐって４人の証言が食い違う。
真実がわからないことを「藪の中」というのは、この小説のタイトルから生まれました。
黒澤明監督の映画「羅生門」の原作です。


「高野聖」　　泉鏡花（いずみ・きょうか）
高野山に籍を置く僧が、信州から飛騨に向かって深山を分け入ると、美しく親切な女性に出会います。
僧侶は女に強く心惹かれて･･･。
幻想文学の名手が民俗的な題材を怪しく美しく描いた作品。


◆仕様の特徴
　・目次ページに、作品紹介。
　・作者のプロフィール付き。
　・各作品の扉に、イメージ画像付き。

更新履歴
・目次に作品紹介を追加
・常用外漢字の表示の修正
・「夢十夜」誤文の修正
すでにご購入の皆様に、心よりお詫び申し上げるとともに、再発防止に万全を期してまいります。