歴史をつくった航空人列伝・外国編１

歴史をつくった航空人列伝・外国編1


誰よりも早く、遠くへ!
航空機に魅せられた人々を描く、航空人列伝シリーズも、第三シーズンに入りました、

大戦中、お互いの命を賭けて、性能と技術の向上を追い求めた世界中の男たちが描かれます。



■第一話:東京の奇襲爆撃を強行した博士号を持った飛行機野郎 ジミー・ドゥリットル物語

150メートルという短距離で離陸でき、3200㎞飛べる爆撃機の準備を任された男がいた。
1941年ハワイ真珠湾で日本海軍の奇襲攻撃を受けて始まった太平洋戦争で、報復を行うためである。
従来の機体の改修と、パイロットの訓練を引き受けたのは、科学者で超一流のパイロットでもある、
ジェームス・ドゥリットルであった。


■第二話:アメリカ海軍を支えたデブ猫シリーズ グラマン戦闘機 物語

1930年、従業員わずか21人のグラマン航空機を設立したのは、レロイ・R・グラマンが35歳の時だった。
飛行機にとって大切な車輪も、空に上がった時は有害で無駄であるとして、「引っ込み脚」を開発。
海軍からの従来機体に引っ込み脚をつける改造の依頼に、グラマン社は、一から機体ごと製造する
契約を結ぶことに成功した。

平洋戦争で発展し、現在までも多くの最新鋭機を送り出すこととなる、戦闘機の歴史を作り、あの
F-14トムキャットを生んだ会社の歴史の物語。


■第三話:妖怪を生んだ空の魔術師 ジェームズ・マクダネル

1920年代後半、アメリカ航空産業界で、飛行機作りの技術を磨いていったジェームス・マグダネルは、
「国際安全飛行機コンペティション」で作った機体は、テスト飛行からその卓越した性能は大注目
されていたが、購入したエンジン不良による事故で、夢はついえた。
その後、自分で会社を作ることを決心した彼は、1939年、セントルイス市営空港の片隅の小さなビル
の二階で「マグダネル航空機」を設立した。

F-4ファントムⅡ超音速機、F15イーグルなどを世に送り出した会社の始まりである。


■第四話:英国を守り抜いた不滅の迎撃機 スピットファイヤ物語

スピットファイヤとは、「かんしゃく持ち」という意味。
それを生み出した天才設計者レジナルド・J・ミッチェルは42歳でその生涯を終えたが、
奇跡の戦闘機として、こらからの様々な大改造をも受け入れ、さらに強力になっていくといわれた。
それを成し遂げたのは、ドイツの侵略からイギリスを守るために立ち上がった、スーパーマリン社の
設計士グループだった。

ついに、ドイツの最新鋭機・メッサーシュミットとのイギリス本土での地獄の防衛戦が始まる。


■第五話:音速へのチャレンジャー チャック・イエーガー物語

1944年、ベルリン上空で撃墜されたチャック・イエーガーは、このとき21歳。8度目の出撃だった。
2ヶ月半もの脱出行で、部隊へ奇跡の生還を果たした。
撃墜された者は、本国へ送還され、休養を取れるはずだったが、部隊復帰を果たし、そののち
撃墜のトップ・エースの仲間入りをしていた。
終戦後、本国アメリカに帰国したチャックは、テストパイロットとなるが、依頼された実験機は…。



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現代の航空機業界にもつながる、世界の偉人達が登場する、読み応えのある一冊です。