歴史をつくった航空人列伝・日本編４

歴史をつくった航空人列伝・日本編4


■第一話:幻の傑作艦上戦闘機「烈風」に挑んだ堀越技師と三菱航空機技術陣物語

昭和17年、太平洋戦争まっただ中。日本海軍は零戦をしのぐ高性能艦上戦闘機の開発を迫られていた。
最大速度345ノット、6000メートルまで6分以内。三菱技術陣に課せられた課題。
その運命を決めるエンジンの選択によって、軍部と技術陣の葛藤が始まる。
悲運に見舞われ続けた「烈風」。その誕生の秘密とは・・・。


■第二話:欧亜を結んだ日本の翼「神風」 飯沼操縦士、塚越機関士物語

昭和9年、毎日新聞社は、日本国内一周飛行を敢行。対して朝日新聞社も北京~東京間を9時間31分で
翔破した。
当時の民間航空界は、毎日朝日の2大新聞社による長距離の航空競争が繰り広げられていた。
それから、昭和12年にかけての2社による競争の陰に、操縦士と機関士の偉業のショートストーリー。


■第三話:局戦「雷電」を駆りP‐51、F‐6Fと渡り合った海軍の暴れん坊 赤松貞明物語

昭和19年。凄腕の空戦能力を持った赤松は「雷電」の教官としてパイロット達の教育を命じられていた。
そんな中、B-29爆撃機によって、いよいよ日本本土爆撃が開始された。
「雷電」を駆る若きパイロット達は、その能力を発揮し、敵の爆撃機を次々と打ち落として行った。
やがて、その戦いのセオリーも変貌することになったのは、戦闘機同士による戦いの始まりである。

戦闘機の能力の向上と、パイロットの気概による壮絶な迎撃戦の末に待っていた、歴史的ドラマとは。


■第四話:「零戦」と堀越二郎

昭和15年、日中戦争もたけなわの中国上空。
中国戦線に出現した新型戦闘機。それは、これから交戦すべき列強国空軍にとって、まさに恐怖の
始まりだった。
三菱航空機・設計課主任の堀越の夢である「最高の戦闘機を作る」ための、熱意と努力と悲運の
物語である。