松下幸之助が語る 人材育成と活用

このアプリには、松下幸之助がみずからの経営について語った10の直話(肉声)を収録しております。

PHP研究所が保存する3000に及ぶ音声テープの中から選択・編集したこの10話において、松下幸之助は、松下電器(現・パナソニック)を着実に成長・発展させてきた体験に基づく経営の理念、人材育成・活用の心得を、平易なことばで、わかりやすく語っております。

【収録直話】
1.人を育てる基本は…
2.経営者次第
3.物をつくる前に人をつくる
4.言うべきを言う
5.60パーセントの可能性があれば
6.ただ任せるだけでは
7.人材を引き抜けば…
8.部下の提案を喜ぶ
9.欠点を知らせる
10.熱意が大切

◆物をつくる前に人をつくる
「私は、ずっと以前でございましたが、もう30数年前でございます。ふとしたことから年若き社員に、お得意先に行ったらこういうことを言えと。「『松下電器は何をつくるところか』と尋ね(られ)たならば、『松下電器は人をつくるところでございます、あわせて商品もつくっております、電気器具もつくっております』こういうことを申せ」ということを言うたことがございます」

◆60パーセントの可能性があれば
「ある社員があってですね、この人に何か仕事をしてもらうということが、まあ、始終おこりますわね。その時にこの人が適任であるか、不適任であるかということは、これはまあ重要な問題ですわな。ただ話してみたり、顔つき見てみたり、才能試験をすると、まあしてできんことはありませんけども、それだけでわからないです、ほんとはね。そうすると、どうして決めんのかというとですな、だいたいまあ、60パーセントぐらいね、この人やったらちょっとまあ、60パーセントぐらいいけそうやな、と思うたらもうそれ適任者としてもう決めてしまうんです。だいたいそれでこううまくいってんですな、それで、早く言うとね」

◆熱意が大切
「まあ私の方の会社が、いま二万人の人がおりますが、みな経営なり仕事の点について強い意識をみなもって一生懸命にやろうということを考えていただいていると思うんでありますが、しかし誰が一番そのことに強いんかというと、社長が一番強いことが必要である。その次に誰が強いかというと副社長が一番強い。その次、誰が強いかというと専務である。そういうように考えるべきもんだと思うんですね、早く言えば」

★☆松下幸之助語録付

※収録されている音声は、もとより公開を前提にしたものではありません。
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