三菱総研の総合未来読本 フロネシス

【本書内容紹介】
『フロネシス』シリーズ6冊目は、「消費のニューノーマル」。
震災後、今まで普通だと思われていた多くのことが普通ではなくなっています。
本書では、三菱総研オリジナルの3万人アンケート調査や未来予測を駆使し、
生活者の行動や価値観の変化を捉え、不透明な時代の新しい普通を読み解いていきます。

【目次】
変化:21世紀型の消費へ移行しよう (小宮山 宏)
3月に起きた東日本大震災によって、日本は変化のときを迎えました。消費に関して言
えば、もっとも大きな変化はエネルギー問題です。
今年は節電で大変な夏になっていますが、この状態は来年の夏も、再来年の夏も、そ
の次の夏も続くでしょう。(本文続く)

対談:高めあいと分かちあいの発想で
(浜 矩子(同志社大学大学院ビジネス研究科教授)× 阿部 淳一)
本対談で、これからは「マイスタンダードの時代」と述べた。その翌日に、
東日本大震災は起きた。あらためて「均一化と集中」か「多様性と分散」かが、
私たちに突きつけられた格好となった。(本文続く)

時代 :「新しい普通」が見えてきた
本書では、日本国内の市場変化に即してニューノーマルを考えてみたい。
戦後、高度成長期にかけて、モノが十分に行き届いていなかった時代には、
大量に生産された商品を、大量に消費するという消費スタイルを築いていた。
この時代に普通だったマーケティングの考え方を「オールドノーマル」だとすると、
以後の日本のマーケティングは、ここからどう脱皮するか、その苦闘や工夫の
歴史だったと言える。(本文続く)

情報 :ITの進化はリアルな共有へ向かう
インターネットの歴史は意外に浅い。大学などでは1980年代から利用されていたが、
一般の人にとってのインターネット元年はWindows95が発売された95年としてよいだろう。
総務省のデータを見ると、インターネット利用者の人口普及率は、97年に1割弱に達し
た後、2000年代前半にかけて一挙に5割を超えていく。(本文続く)

女性 :生き方の多様化が新たな市場を生み続ける
いつの時代も、消費の中心には女性が存在している。収入の有無にかかわらず、主婦
は昔から家庭の財布をにぎってきた。
OLが注目された1970~80年代、華やかなブランド品を競って手に入れたのも女性だった。
(本文続く)

高齢者 :年齢を重ねたから欲しいものがある
ひと昔前まで、高齢者のマーケットは声高に語られる対象ではなかった。
今でこそ日本は世界一の長寿国、超高齢社会として注目を集める存在となったが、
それもこの20年ほどのこと。 (本文続く)

マーケティング:マクロとミクロから生活者を読み解く
3月の震災以降、かつて普通だと思われていた多くのことが普通では
なくなってしまった。そんな今だから、私たちは「生活者をトータルに理解する」
マーケティングを提案する。
未来の消費行動はマクロとミクロの2つの側面から影響を受ける。(本文続く)

そのほか「One to Oneマーケティング」や「エコ消費」、さらに
消費社会研究家 三浦展氏による若者論など、コラムを取り上げています。

(Presented by 株式会社三菱総合研究所)

更新履歴
三菱総合研究所がお届けする1冊1テーマの総合未来読本『フロネシス』
「05：エコと経済の新しい関係」に加え、2011年９月最新号「06:消費のニューノーマル」の内容をすべて収録したバージョンアップ版です。

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デザイナーの寄藤文平氏(文平銀座)とのコラボレーションにより実現しました。

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