英米の小説１

Early 20th century is a golden age of the short stories in Britain. Katherine Mansfield, Thomas Hardy and a lot of famous writers announced the work.
イギリスの短編小説の黄金期といわれている二十世紀初頭は、マンスフｲールド、ハーデｲをはじめ、著名作家が多くの短編小説を発表した時代で、ここに揚げた作品は、その中でも特に傑作といわれるものです。これらの作品を目にする機会はほとんどありませんでしたが、現代に生きる私たちにも十分に共感できる作品であることは驚くほどです。
１、「自然」　ラルフ・ウォルト・エマソン作・・・彼は代々牧師の家柄に生まれ、後に超越論者と交わる事となる。この作品は、その宣言文ともいうべきものです。自然は幼児心を持つ人間にだけ、その姿を見せる、そして自然と一体になることで、神と合一すると説いています。だがそれは人間の自制の上にのみ可能だという。
２、「園遊会」　キャサリン・マンスフィールド作・・・彼女は短編小説界の第１人者と言われ、その文章は詩人の如くと評されている。日常の些細な出来事も、名作になるのは驚くほかありません。
３、「ジョコンダの微笑」　オルダス・ハックスリイ作・・・彼２８才の時の作品。若い頃からその才能が認められ、その小説は世相を映し出す鏡といわれたものです。
４、「ルイーズ」　W・S・モーム作・・・この作品は１９２５年に発表されたもので、心臓病を患う女性の身勝手な行動をシニシズム（社会の風潮、事象をクールにみる冷笑主義者）の彼が、つぶさに描いたもので、彼の他の短編の中でも傑作とされている。