＝ mini

このアプリや方式のことを、大まかに「イコール計算（機）」と呼んでください。
その呼び方の通り画面の中央には電卓で見慣れた「＝」ボタンがぽつんと置いてあります。それなのに「＋ー×÷」ボタンはどこにもありません。

これまでの電卓はとても便利ですが、使っていて数字を1つ間違えたら何桁も打ち直したり、「＋ー×÷」ボタンを間違えたら全部打ち直しになったりしませんか？　もしくは間違えなくても同じような計算の繰り返しで同じ値を何度も打ち込みませんか？　そんな手間がスッキリする簡単な計算方式、それが「イコール計算」です。
このアプリは、そんな新しい計算方式の採用例の一つです。iPhoneのテンキー操作に慣れた人がすぐに使える使い易いシンプルなインタフェースにしました。シンプルなのでアプリ名に「mini」がついています。

使い方。
（１）ここでの説明では、スクリーンショットを見本に「＝」（イコール）ボタン、「数のワク」、「答ワク」、「山の値」、「▼」（三角）ボタン、「ドラム」という呼び方をします。
（２）まずは画面下側の「ドラム」を回して、どうすれば四則計算ができるのか、どんな実用計算ができるのかいくつかの例を見て感覚をつかみましょう。
（３）画面上側に並んだ「数のワク」のどれかをタップするとテンキーが表示されます（テンキーが現れるまで時間がかかる場合があります）。テンキー入力で数値を変えて、次に「＝」ボタンを押すと「答ワク」に計算結果が出ます。
（４）「答ワク」を一度タップしてから他の「数のワク」をタップすると、その場所を「答ワク」に変更できるので、簡単に計算式の逆算ができます。
（５）「▼」ボタンをタップするとテンキーが下がって再び「ドラム」が表示されます。
（６）全部の「数のワク」の数字を一度に消す場合は、「ドラム」を回して一番上の「オールクリア」を選びます。

・足し算　：　「山の値」と「山の値」どうしが足し合わされます。
・掛け算　：　一つずつの山に積み重ねた数どうしを掛け合わせた値がその山の「山の値」です。
こうして数の並び方と積み方で足し算と掛け算を決めていきます。
では、引き算はどうするのでしょうか？　引き算は「引く数 ＋ 答 ＝ 元の数」という足し算の関係でもあるので、
・引き算　：　左右のうち「答ワク」がある側に「山の値」を作って足し算にします。
それと、割り算はできるのでしょうか？　割り算は「割る数 × 答 ＝ 元の数」という掛け算の関係でもあるので、
・割り算　：　「答ワク」に重ねた「数のワク」に数を入れて「山の値」の中で掛け算にします。

つまり「引く数」は「答に足す数」で、「割る数」は「答に掛ける数」になるため、足しかた（山を並べる）と掛けかた（山に積む）だけを考えて四則計算が成り立ちます。そして「＋ー×÷」ボタンが不要になり「＝」ボタンが残りました。これが「イコール計算」です。

イコールminiを電卓と比べた場合の長所。
・同じ数を２個以上使った計算を何度も繰り返すような四則計算が楽になります。
・電卓が違うと配置もまちまちな「＋ー×÷」ボタンを、目で探したり押し間違えたりせずに済みます。
・慣れると、計算式を経ずに数量関係のままで答えを出せる場合があります。
・「答ワク」の移動に慣れると、元の数値を画面に残したまま自由に計算の変形や逆算ができます。

イコールmini（現バージョン）を電卓と比べた場合の注意点。
・入力が12桁までです。計算結果も12桁まででそれを超えると白文字で無効表示します。
・数字以外の文字（inf、nan、"…"、E表示、など）や白文字が表示された場合は計算結果が成立していません。
・マイナス値の入力は使いません。プラス値を用いた引き算に置き換える必要があります。
・関数計算には非対応です。

iPadでご使用の場合の注意点。
・従来の電卓の代わりになる使い方を優先してiPhone向けの画面デザインになっています。
・iPadではiPhoneで扱うテンキー型のキーボードがないという大きな違いがあるため、代わりに数記号キーボードで代用します。数字以外が入力された場合は計算時に「０」に置き換わります。「－」を付けたマイナス値は入力できても計算はできません。
　
お約束。
・従来の計算機と比べて計算機能に色々な違いがありますので、重要な計算作業に用いる場合は検証計算をお確かめの上での使用をお願いします。
・従来の計算機と比べた場合の相違点、欠点、想定外の不具合またそれらによる何らかの損害が発生した場合、製作者及び販売者はその責任を負わないものとします。
・当アプリで採用した計算方式は開発者独自の方式であるため特許出願中です。これに類似する計算方式について何らかの検討をされる方は、2019年に見込まれる公開公報をお待ちいただくなど工業所有権への対応をお願い致します。
・小学校等では教わることがない計算方式ですので、特にご興味ない限りの先生様へのご質問等はお控えください。
・「原始計算機ミニ」は四則演算記号が使われる以前のイメージからくる駄洒落ですが本アプリの正式名称ではありません。