21時、駅、クリスマス ~ 無料のXmas 恋愛げーむ ~

イヴの夜、東京に降ったのは、《偶然の再会》という恋の雪。

雪降る夜、都内の電車が止まってしまった。
偶然、車内で会ったのは高校生のとき、微妙に片思いだったひと。
あのときより大人になった2人に、
クリスマスの奇跡は起きるか――。
ユーザーから待望された「大人なストーリー」をリリース。

＊＊＊プロローグ＊＊＊

これは12月24日の夜、私が大人になった
《彼》と再会して別れるまでの話。

東京に雪が降りはじめて8時間後――
電車が止まった。

停車した駅は、他の線の乗り入れがなく
別の電車を使うことができない。

このまま待つか、鉄道会社が用意した
バスでの振替運転しかない。

積雪による停止なら運転再開までは遠い。

乗客らは《振替バス》のために
すみやかに下車していき、品川を出たとき
いっぱいだった車輌に、いま残っているのは
数人だけとなった。

クリスマス・イヴ。
家族が待ち、約束のある人が動いたわけだ。

ぼんやり座ったまま、さてどうしたものかと
宙ぶらりんでいたら

「えっと、……氷室さん、だよね」
声をかけられた。

相手の顔をとらえ、脳内メモリーを動かすま
でもなく
「お、きよし」

「だから、《きよし》じゃないから」

高校生のときと変わらない笑顔に見えたのは
7年ぶりの再会――その熱が表情から年齢を
溶かしたせいか。

「氷室さん、変わらないね」
「それ褒め言葉じゃないよ」
女性に《変わらない》は普通なら褒め言葉。
私はあまり素直じゃない。

「きよしも変わってない」
「あ、くやしい。ガキのままってことか」

いや、ガキなら
そんな立派なコートやスーツは似合わないよ。

変わらない――と、こちらが思いたいだけ。

クリスマス・イヴ、21時。
駅で止まった電車の中で、私たちは再会した。

これは、そこから深夜0時までの短いお話だ。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●遊び方

ゲージを貯めてストーリーを進めます。

●機能

トップ画面上部にあるラブ２倍ボタンを押すと、
通常ラブの2倍のポイントで取得することが可能になります。
ラブ２倍は２分間のみです。１時間後に再び利用できます。

21時、駅、クリスマス©A STUDIO
text©h.handa
illust Fumiya

更新履歴
機能改善をしました。